「あ、楽俊。実は紹介したい友がいるんだ」
「ん? 陽子の友だちかぁどんなヤツなんだ?」
「とても頼りになる友なんだ。見ても驚かないでくれ」
そう言って楽しそうに笑った陽子の言葉に、楽俊は不思議そうにしている。
そんな楽俊の様子を知ってか知らずか、陽子は躊躇いなく二人(二匹?)の友の名を呼んだ。
「冗祐! 太郎! 姿を現してくれないか」
『『御意』』
「!!」
その場に突如現れた妖魔に、楽俊は驚いて腰を抜かしそうになった。
しかしまぁ事前に心構えもしていたし(十分な説明はなされていなかったが)少しは……マシなのか?
冗祐と太郎は久しぶりに陽子に呼ばれて嬉しそうに(もちろん隠しているけど)陽子の背後に控えている。
「陽子……お前ぇ……」
「実は麒麟の折伏の真似をしてみたら、本当に折伏出来てしまったらしいんだ」
「……、……は?」
畏怖や畏敬の念も込めて陽子を見つめていた楽俊は、いきなりの陽子の告白に目を丸めて呆気にとられた顔をしている。
妖魔を従えるなど、麒麟かもしくは同じ妖魔しかいないと恐れや畏れの混じった視線であったのに、全くの台無しだった。
「……あー……陽子。もう一度、言ってくれねぇか?」
「ん? いいぞ。折伏ごっこをしていたら、運良く妖魔が友になってくれたんだ」
「…………」
ポカーン
もう何も言葉もない様子で楽俊は固まっている。
その気持ちはよく分かる、と冗祐は同情の眼差しで楽俊を見ている。
『楽俊殿、そのお気持ちはよく分かります』
「ん? どうしたんだ、楽俊?」
『我が君、我が背に乗って旅をなさいませんか』
「ああ、ありがとう、太郎。だがこの道は自身の足で歩かなければ意味がないんだ」
いつの間にかいい感じで常識を捨て去っていた
「……あーえー……おいらは、どういう反応をすりゃいいんだ?」
『諦めて受け入れるのが一番にございます』
先輩である冗祐の言葉は生温い
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